筆界特定制度って何?メリットとデメリットについて紹介します!

土地の売却をお考えの方で、筆界という言葉を知っている方はいらっしゃるでしょうか。
筆界という言葉はなかなか聞き馴染みがないですよね。
しかし、土地の売却をする上では確実に押さえておきたいポイントです。
そこで今回は、筆界特定制度について紹介します。

□筆界とは何か

まずは筆界の定義について確認しておきましょう。
筆界とは、土地の境界線を明確にすることです。
土地を初めて法務局へと登録する際には、その土地の範囲を決める必要があります。
その土地の範囲を定めた境界のことを筆界と言います。

筆界は、土地を売却する際にトラブルが起きやすいです。
特に隣家の土地を売ってしまったということがあれば、訴訟を起こされる可能性も出てきます。
こうしたトラブルを防ぐためには、筆界特定制度が有効です。

□筆界特定制度のメリットとデメリット

筆界特定制度とは、何かからメリットやデメリットについて紹介します。
こちらは、筆界の専門的な知識を持っている専門家が申請された土地に対して正しいと認識できる筆界を特定する制度です。
この制度のメリットやデメリットについて見ていきましょう。

メリット1:境界確定訴訟よりも特定が早く負担が少ない
筆界特定制度を行うのは法務省の方が行います。
筆界の調査や資料の収集能力に長けているため、迅速に筆界を特定できます。

メリット2:隣接土地所有者と関係性を穏便に済ませられる
公的な機関が公正な判断を下してくれるため、人間関係が悪化しにくいです。
人間関係が悪化するのは気分が良いことではないので、大きなメリットですよね。

デメリット1:筆界が認識と異なる可能性がある
特定された筆界が自身の想定していたものと異なる場合もあり得ます。
公法上の正しさが優先されるので、その点は心積りをしておきましょう。

デメリット2:境界確定訴訟に発展するリスクがある
筆界に不満がある場合は、申請人や関係者はそのまま訴訟を起こすこともできます。
訴訟リスクを抱えてしまうことであることも理解しておきましょう。

デメリット3:費用は申請者負担
この制度を利用すると、手数料以外に測量にかかる費用も必要です。
こうした費用は全て申請人が負担することとなっています。

□まとめ

今回は、筆界特定制度について紹介しました。
筆界特定制度は、専門家が土地の境界線を確定させてくれるものです。
土地の売却を考えている方で土地の境界がわからないという方は、ぜひ利用していただければと思います。
そのほか不動産のことで相談や悩みをお持ちの方は、ぜひ当社までお気軽にお問合せください。