土地と建物の按分はどう決まる?注意点も紹介!

不動産の売却を検討している方はいらっしゃるでしょうか。
人生の中で何度も経験するものではないので、わからない言葉や用語が出てくると戸惑ってしまいますよね。
こうしたものの中に按分があります。
そこで今回は、不動産の売却を検討中の方に向けて不動産の按分について紹介します。

□土地建物の按分とは

ここでは按分とは何かについて紹介したいと思います。
按分とは、土地と建物が一体化している不動産において価格の内訳を決めることです。
具体例をもとに考えてみましょう。
例えば、土地と建物を合計して4000万円の不動産があったとします。
こうした不動産を土地が2500万円、建物が1500万円といったように按分によってそれぞれの価格を定めます。

一般的に不動産売却で買主を募集する際は、価格の内訳を明示しないという場合が多いです。
しかし、売買契約を締結する際には、それぞれの内訳を明記する必要があります。
按分の方法には明確は決まりがないのですが、按分の比率によっては売主と買主のどちらかの負担が大きくなるでしょう。
そのため、土地と建物が一体化している不動産を取り扱う場合には、按分について十分に理解しておく必要があります。

□按分する際の注意点を紹介

ここからは按分をする際の注意点を紹介します。

・消費税を計算する場合
土地と建物のうち消費税が課せられるのは、建物部分のみとなっております。
土地に消費税が課せられない理由としては、土地は劣化しないものとみなされているためです。
建物にかかる消費税を納める義務があるのは売主です。
消費税を正確に計算するためにも按分は大切な工程です。

・減価償却をする場合
先ほども紹介したように土地は価値が落ちることがないので、減価償却をすることもありません。
減価償却とは、経年劣化をする資産を年ごとに残存価値を減らすという税務上の手続きのことです。
買主は、土地と建物のうち建物のみを減価償却します。
正確な建物の価格を把握する必要があります。

どちらも按分した結果によっては負担が大きくなることがあります。
その点は十分に理解しておいてくださいね。

□まとめ

今回は、不動産の売却を検討中の方に向けて不動産の按分について紹介しました。
按分はなかなか聞きなれない言葉ですが、どういったものかを理解していただけたかと思います。
按分の注意点も紹介したので、ぜひ覚えておいてくださいね。
不動産のことでわからないことや相談がある方はお気軽にご連絡ください。